代表者挨拶

代表 小早川 明德

 明けましておめでとうございます。
 この地球が誕生して以来、今日までどれ程の時間が刻まれたのだろうか。地球の誕生、そして、ヒトの営みの始まり。その歴史の中で、"自然の定め"と"人の叡智"により進化し続けてきた文明。その証としての人類の歩みが、今、有史以来の局面ー敢えて"極面"と言う。ーを迎えたのではないかと感じることの何と多いことであろうか。この地球は、紛れもなく"宇宙の摂理"によって産まれた。この摂理を「法則」と呼ぶならば、地球上の万物は、我々人間も含め、この「宇宙の法則」によって生かされているという厳粛な事実を突き付けられている。  しかし、今、地球上のあちこちで、未だ日々飢えとの闘いに苦しむところ、宗教や資源、或いは、覇権や政争の狭間にあって生命の危機に晒される人々がいる。かたや、豊かさの日常に気付かず、感謝や感動もなく無為に毎日を過ごす人や、守銭奴のごとき倫理無き浮利に血眼をあげる輩の如何に多いことか。加えて、科学の進歩は、クローン技術、人工知能ロボットの向上、原子力技術の拡散、米中ソ欧の経済.軍事に象徴される国力の変化による均衡の破綻、通信の高度化と情報の世界化による格差への高まる葛藤、不満と反発と抵抗が激しさを増す。  貧しさ故の闘いと、豊かさ故の闘いと、進化故の闘いとが同時進行している"今"という時代。暫くは、人々の欲望が不安定、不均衡、不連続の時代を醸し出す。そんな時に求められるもの、人として、本来的に求める根源としての自己の生命への目覚め、それを体現している国家や地域への憧れと期待。そこに、生命文明への回帰と、それを象徴する日本の精神文化への信頼の輪が、世界の耳目を集めている。世界の、そして、アジアの経営者が求める"日本型経営"の磁力の原点が、まさにここに存在するのである。  そんな中で、AIE九州では、今年も、九州広報センターの実験的展開や、九州経済フォーラムの創立30周年事業、"はつらつコミュニティ"高齢者能力活用センター設立20周年事業、あるいは、東京の未来創造経営者フォーラムTOKYO 2016、 新国立 劇場での"ドラマチック古事記" 。 JASCA 全国学生連携機構のアジア学生サミットの開催、アジアドラマカンファレンスの連続開催への挑戦。初のショートフィル ムフェスティバル等のコンテンツ産業の振興、長寿社会をリードする"賢人会議所"の拡充、アジア事業活力創出会議の推進、九州学生インターンシップの中長期.広域マッチングの拡大等々、安倍晋三内閣が主導する「地方創生」に呼応して経済界の先駆けとしての役割を果たして参りたいと願っています。初夢は、その集大成としての「地方創生」全国大会の実現です。  皆様の、この1年のご健勝とご活躍を衷心より祈念申し上げ新年のご挨拶と致します。

 敬白

平成28年(2016) 元旦

一般社団法人 地域企業連合会 九州連携機構

会長 小早川 明德

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