代表者挨拶

代表 小早川 明德

 明けましておめでとうございます。「令和」なる歴史の初めのお正月を寿ぎ、衷心よりお祝いを申し上げます。昨年は、「御代替り」による様々な御皇室行事を通じての日本文化の深奥なる力と、ラグビーの「ワールドカップ」によるスポーツの持つ力をまざまざと見せつけられ、“共感”と“共鳴”に沸き立った一年でした。
 今年は、2020オリンピックの年。外国からの賓客の往来も多く、まさに、「令和」の天皇・皇后両陛下の“新しい日本国民の統合の象徴”としてのご公務が始まります。”スポーツの祭典“としてのオリンピックでは、様々な競争のなかに「日本の“道文化”」としてのスポーツに対する考え方の違いなど、海外への多様な情報発信を通じて、日本文化への理解の深化が期待され、次代への示唆に富んだ一年へと展望が開けていくことを願っています。

 一方では、憲法改正、働き方改革、地球崩壊の危機を孕む環境問題を始め、迫りくるIR統合型リゾート建設誘致の決定など重要課題山積の政治日程も注目される所であります。

 私どもAIEと致しましては、怒涛の如く押し寄せる産業革命の中にあって、組織の一大改革・事務局体制の人材強化、事業の再構築と、どれを取りましても、次代を創造する大きな「起点」となります。昨年は、組織の総点検にもようやく着手し、懸案であった新体制を想定した具体的な提案をもとに目指すべきAIEの未来像を描き論議を積み重ねてきました。過去の改革との相違は、それぞれ、過去の肯定と評価の上に、あるべき未来像を描き、その未来の姿から、“今、何をなすべきか”を自らに問うことでありました。まさに“課題克服の価値観”による常識の崩壊と、「観」の転換による“融合文化の創造”という一大転換期を迎えたと言えましょう。

 私達は、これらに加え、アジア諸国、とりわけ中国の“広東・香港・マカオ"大湾区と九州のビジネスの深化、映像コンテンツによる地域創生、地域資源の再発見、IR統合型リゾートの推進などの重要な国家課題にも果敢に取り組んでいきたいと存じます。

 今年は「令和」の歴史の“創造の始まり”にあって貴職のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げますと共に、旧に倍するご指導とご支援を賜りますようにお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

令和二年(2020)一月元旦

一般社団法人 地域企業連合会 九州連携機構

会長 小早川 明德

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